ninpu’s diary

30代。第3子妊娠中。切迫流産の入院を期に、ブログ始めました。これまで、インプットばかりしてたので、アウトプットすることにしました。手記。気持ちを吐露するってスッキリしますね。そうです自己満ブログです。少々タイムラグあったりなかったり。

運命の出会い

2回目の入院中に、病院の廊下で。

 

あれ?見たことあるな~ Aさんに似てるな!

 

Aさんとは、長男妊娠時、切迫早産で入院中、同部屋だった方です。

 

2人目のタイミングも一緒で、外来でバッタリお会いしたり。

 

でもまさかねー。

 

でも似てるな。

 

あとでお部屋のネームプレート見てみよっと。

 

そのお部屋は病棟の一番奥に位置していました。

 

えーっと…  あ!

 

Aさんだ!

 

ネームプレートの名前が一致。

 

嬉しくて、本能的に体が飛び出していった。

 

私「Aさ~ん!」

 

Aさん「はい…」

 

私「◯◯でーす!」

 

Aさんのビックリした顔。

 

私「いるんですよー、私も!偶然ですね!」

 

続ける。

 

私「切迫で…」

 

Aさん「そっか、

 

私、流産しちゃったんです」

 

絶句…

 

咄嗟に、

 

私「ごめんなさい!」

 

Aさん「いやいいんです、いいんです。

 

何週ですか?」

 

私「10週です…」

 

Aさん「がんばってくださいね」

 

その後、儀式的ななんやかんやあって、別れる。

 

病室に戻った。

 

勝手におんなじと思い込んで、

 

バカなことをした。

 

とても後悔した。

 

本当のことを言うの、辛かったよね。

 

私より何十倍も何百倍も辛いじゃん。

 

本人を思い、泣いた。

 

複雑な感情も込み上げてきた。

 

手術はこの日に行われるようだった。

 

もう、顔合わす自信ない…だめだ。

 

どんな言葉もかけられない。

 

病室から出る度に、彼女がいないか、会わないように周りを気にしている私がいた。

 

そんな風に過ごして、夕方。

 

「◯◯さーん」

 

誰かが小声で呼ぶ声。

 

私「はーい」

 

!!

 

Aさんだった。

 

Aさん「無事終わりましたので…」

 

私「ごめんなさい、私…!」

 

二人で泣く。

 

私が起き上がって座ろうとすると、

 

Aさん「いやいや、安静だから、座ってて!」

 

私ベッドに正座する。

 

Aさん「不安にさせるから、来ない方がいいかと思ったんですが…」

 

私「ちがう、ちがう、ごめんなさい、来てくれてありがとうございます…体は大丈夫なんですか?」

 

Aさん「大丈夫!」

 

両手でガッツポーズのようなものをしてみせる。

 

この人は、すごい。

 

私「そっか、そっか…いつ帰るんですか?」

 

Aさん「日帰りなんで、今日帰ります」

 

驚く。

 

日帰りなんだ…

 

わざわざ、来てくれたんだ。

 

Aさん「同じくらいの週数だったんですよ。私の分まで、がんばって、産んでください」

 

そんなこと…言わないで

 

Aさん「またいつか、来てくれると思うから…」

 

そうですね、とは言えなかった。

 

軽率だと思ったのだ。 

 

Aさんは去る。

 

同じ病棟に響く赤ちゃんの声を聞きながら帰るのは、どんだけ辛いだろう。

 

この人は私の何十倍も何百倍もの勇気で、

 

会いに来てくれた。報告してくれた。体まで気遣ってくれた。

 

私は会わないように、逃げていた、弱い人間だ。

 

この人はすごい。

 

軽率とは言ったが、心の中で強く願う。

 

"いつかまた、Aさんの元におりてきてくれますように"

 

いくつもの偶然が重なり、まさに運命の出会いでした。

 

あと、余談ですが、この日はAさんと私を

1人目切迫入院時からよく知るスタッフの最後の出勤日でもあった。

 

3人が偶然会った。

 

何か、意味があったのだと思いたい。